越谷市には、江戸時代に力石を用いて日本各地で力持ちの興行を行い、“日本一の力持ち”と称された三野宮(旧武州岩槻藩領三野宮村)出身の三ノ宮卯之助がいました。市内には三ノ宮卯之助の名が刻まれた力石が、越ヶ谷久伊豆神社、三野宮香取神社、卯之助の生家である個人宅の3箇所に現存しています。
所在地 | 石銘 | 重量 |
越ヶ谷久伊豆神社 | なし | 50貫目(未計測) |
三野宮香取神社 | 白龍石 | 約200kg |
三野宮香取神社 | 大磐石 | 約520kg |
三野宮香取神社 | 三王石 | 約170kg |
三野宮香取神社 | 指石 | 約110kg |
個人宅 | さし石 | 約100kg |
重量は10kg以下切り捨てされる装置にて計測
三ノ宮卯之助の銘が刻まれた力石は埼玉県内はもとより、神奈川県、山梨県、長野県、大阪府、兵庫県に残されており、興行で日本各地を巡業したことが分かります。このほかにも卯之助の名は、当時の力持番付や興行引札にも認められます。
以下の資料は卯之助の生家である個人宅の版木から刷られたもので、興行の際のチラシにあたるものです。
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