この地域に東武鉄道が敷設される前には、「馬車鉄道」が日光道中沿いに設けられました。道路に敷かれたレール上の客車を馬が牽引するものです。
しかしこれは様々な難点があって数年で廃止になり、明治32年(1899年)に東武鉄道が開通しました。
以来、この地域の発展に鉄道は大きな役割を果たしました。
駅舎脇のイチョウの大木は、遠くからも駅の目印となっていて、夏には汽車を待つ人々に涼を提供しました。
駅舎の一隅には下足箱があったそうです。周辺は水田が多く道路も未舗装が多かったので、東京方面に通勤する人は雨の日は自宅から長靴で駅に来て、そこで短い革靴に履き替えたそうです。